梅雨晴間の大菩薩
山梨県甲州市の大菩薩嶺に行ってきました。
大菩薩嶺は、標高2,057mの日本百名山のひとつで、連嶺の開放的な山稜からは、見事な展望を満喫できます。
訪れた日は梅雨晴れの土曜日でしたが、雲が厚く遠望が利かず、楽しみにしていた富士山は望むことが出来ませんでした(T∇T)
しかし、さすが山梨県の観光地だけに、景観、設備、交通アクセスとも一級品です!
【ドライブ&お気軽観光スポット!】
駐車場から「福ちゃん荘」まで舗装路を選択(歩行)し、その後、売店の介山荘がある「大菩薩峠」までは、一般的な観光地の遊歩道のように歩きやすい通路なので、トレッキングシューズ無しでも全く問題ありません。
さらに大菩薩嶺方面に登る場合は、ちゃんとトレッキングの装備を整えて向かった方が安全です。
【アクセスと駐車場】
★中央道大月ICで下りて、R20~県道218(大菩薩初鹿野線)~上日川峠[市営無料駐車場]。
大月ICから上日川峠までの距離は、37km。その間、信号機は大月IC側にいくつか有る程度で、その後、上日川峠までの15km位は、信号機無しで大変スムーズに移動できます。
コンビニは、R20沿いの大月IC寄りに2軒ほど。ここを逃すと買い物が出来ません。
しかし、大菩薩の山の中に売店があるので、飲料、食事は事欠きませんが。(営業日要注意!!)
7:30 上日川峠の駐車場到着!
下の案内図に記された「P2」の駐車スペースに運よく駐車。
その後、残り数台のP2駐車スペースは、10分程度で埋まってしまったようです。
(場所は、ページ下のgooglemaps参照。)
県道218(大菩薩初鹿野線)を走行中、駐車スペースの空きがあれば、サクッと停めた方が正解です。
登山口正面(ロッヂ長兵衛付近)の駐車スペースから順に埋まっていくので、続々到着するクルマですぐに満車になります。一番遠くの駐車場の大菩薩湖北側に停めた場合は、登山口まで徒歩15分のようです。
【登山口から大菩薩嶺】
行程は、次の通りです。
●上日川峠の駐車場~福ちゃん荘~大菩薩峠~雷岩~大菩薩嶺の往復
※唐松尾根で周遊する7.4kmのコースが一般的だけど、往復にしました。
●歩行距離9.2km(途中うろうろしたので、実際は1km加算して10.2km)
上日川峠の標高1,585M地点からのスタートは、大菩薩嶺山頂2,057Mまでの標高差がゆるく、体力的にも優しく気分も楽です。
8:40 トレッキングスタート!
あれ? 7:30に到着して、8:40に行動開始か?
そうなのです。7:30頃だと、陽も射していないし、早起きして眠かったので、クルマの中で1時間寝ていました(*´Д`*)
9:00 最初のスポット、福ちゃん荘。
ここまでは、登山道又は舗装路の林道でも到達できます。
福ちゃん荘は、かつて共産主義者同盟赤軍派53名が、武装訓練で潜伏中に逮捕された由緒ある現場です。
大菩薩峠事件の舞台として、歴史が刻まれていますね。
通路や山道は、観光遊歩道のように整備されているので、とても安全!
↓苔は、歩道脇の斜面で、このような足場を歩くことは一切ありません(´д`ι)
9:45 大菩薩峠到着(標高1,897M)!
売店の介山荘前から撮影。
↓首の無いお地蔵様。何の仕業でしょうか?
その傍らには、首の無いお地蔵様を見守るようにたくさんのお地蔵様。
雲が厚いから、視界が抜けません。
だけど、とても気持ちよい景観です。
中里介山文学碑。
と、その付近に散乱する石碑。
散乱する石碑は、大菩薩の国立公園内に、無断で建立したとされるどこかの宗教法人の碑ではないですかね。以前そんなニュースを見た憶えがあります。
こんな重たい石の撤去も相当大変でしょうから、バラバラにして放置してしまったのでしょうか。想像に難くありませんね。
↓大菩薩峠から望む大菩薩湖方面の遠景。富士山はどこ?(´д`ι)
とりあえず、親不知ノ頭まで登ってみました。
まだ、10時。
この先の大菩薩嶺山頂に向かったあたりで、食事にするか悩みます。
大菩薩峠にトイレが設置されており、その先は無しです。
一旦、大菩薩峠の介山荘付近に戻って昼食を済ませてから大菩薩嶺に行くことに決めました。
11:40 昼食後、再び大菩薩峠を出発!
親不知ノ頭まで再度登り、大菩薩嶺を目指します!
神部岩 標高2,000M地点。
撮影スポットのお立ち台岩が人気のようです。
危険を顧みず岩の先端まで寄って記念に収める人。順番待ちで皆さんポーズを決めていました。
しかし、羽の扇子を振っている神クラスは、さすがに見当たりません(*´Д`*)
12:30 雷岩の分岐地点!
ここは、休憩に適した広々空間。
12:40 大菩薩嶺山頂(標高2,057M)到着!
山頂は、展望がないので、すぐにUターン!
雷岩の分岐から樹林帯らしき唐松尾根で福ちゃん荘にまっすぐ下山することができます。この場合、総歩行距離7.4kmのオーソドックスな周遊となります。
ここで下山してしまうとあっという間に大菩薩ハイキングが終わってしまいますナ。
せっかく訪れたのだから、往路と同じ通路を通って絶景を楽しみつつ下山することにしました。
復路は時間帯も違うので、景色の趣も変わります。
実は、厚い雲が引いて富士山を拝めるかと希望を残しながら大菩薩峠まで戻りましたが、ダメでしたね。
気温と湿度の高いこの時期は、なかなか期待した眺望は難しいかもしれません。
13:55 大菩薩峠に戻りました!
この時間で、あたりは閑散として午前中の賑わいがウソのように静まりかえっています。
売店の介山荘から樹林帯で展望がなくなりますが、今まで開放的すぎる景観からのギャップの大きさは大菩薩観光ならではですね。
静かな林の奥から、4頭の鹿さんがお見送りか!?。
福ちゃん荘からは、舗装路の林道で駐車場まで下りました。
15:00 登山口帰着!
帰りの中央道は、大きな渋滞もなく家路に!
(2015.6.13)
【リンク】
山梨県甲州市 大菩薩観光協会
★山の中の売店、食事、宿泊は↓