夏の三窪高原ハイキングは恐怖だった!
山梨県甲州市のハイキングスポット、三窪高原に行ってきました!
三窪高原は6月に咲くレンゲツツジの名所ですが、夏のこの時期は黄色のマルバダケブキにつつまれます。
R411の柳沢峠駐車場から一時間程歩けば展望台のハンゼノ頭に到着。富士山や南アルプスの展望を満喫できます。
歩きやすい山道で、標高差も200M程度の手軽なハイキングコース。しかし油断は禁物!野生の鹿に遭遇して恐怖体験も!
【駐車場】
柳沢峠市営駐車場(無料)を利用。
きれいなトイレもあります。
【三窪高原ハイキング】
8:15 駐車場のハイキングコース入口。
いきなり倒木で塞がれた入口からスタート!
緩やかで歩きやすい山道。
8:50 柳沢ノ頭到着!
通路を眼下に苔むした谷間が。なんだか独特の空気を感じる・・。
9:10 ハンゼノ頭と鈴庫山の分岐地点到着!
薄暗い東屋。
看板によると鈴庫山の山頂直下は道が不明瞭みたいですね。
とりあえず、ハンゼノ頭に行ってみる!
階段を上ると一気に景色が開けてきました。
マルバダケブキがたくさん咲いている!
9:15 ハンゼノ頭到着。
開放感抜群。ベンチで休憩するも直射日光が痛い!
動いていた方が涼しいくらい。
富士山をバックにマルバダケブキにひらひら舞う蝶。
富士山
ハンゼノ頭から更に北側に進むと、無線中継所鉄塔。
その下には、壊れかけた東屋やきれいなトイレがあります。
この辺りの地面はワラビが大量に群生。春先に訪れるとワラビ採りが楽しめそう!
10:00 無線中継所鉄塔。
ここからどのルートを歩くか悩むところ。
更に北に進み、板橋峠から林道を経て駐車場に戻るコースが定番のようです。
今の時期、レンゲツツジは見られないのに帰路の長い林道を歩くのもつまらないかな・・・と思い、鈴庫山に周回する方向に決定!
鈴庫山方面の取り付きは、アンテナの左側です。
通路はクモの巣だらけで、とても不快・・。
誰も歩いていないみたい。そもそもこのコースは相当マイナーなのでしょう。
先に鈴庫山にピストンして、その後にハンゼノ頭→板橋峠→林道というルートが一般的と思われます。
早速、通路を塞ぐ大きな丸太の倒木が。バリケードか!?
こんな巨木が落ちてきて当たったらケガどころでは済まないですな。なんで通路の幅と同じ長さの幹なのかも不思議!
左上の斜面を確認すると、根元だけ残った木がありました。
突如、ドッドッドッドッ・・地響きがっ!
地震かっ!?
と、思ったら、目の前に大きな鹿が横切りました。
↓こんな状態!
あ~びっくり(@Д@;。数メートル先を歩いていたとしたら、あんなのに激突されて谷底に落されたらと思うとぞっとするね・・。
通路から見て、左急斜面から右の谷を一直線に走っていったから、まるで空から鹿が落下してきたかのような一瞬でした。
そのとき、あちこちから"キューキューッ"と鹿の声が木魂して、獲物が森に迷い込んだことを仲間に知らせているように感じました。
ちょっとこれ、ヤバみ?
↓その鹿出現現場
入口の倒木、通路のバリケード、クモの巣トラップを冷静に考えるとやはり・・・何かの暗示なのか。
そして薄暗く陰湿な空間が突然開けて、一面黄色に染まるマルバダケブキ畑↓
千尋の一家が暗いトンネルを抜けた先に別世界が現れるのと一緒。こんな楽園で調子こいてインスタ写真でマルバダケブキ畑を荒らしたりしたら、下界に帰れなくなっちゃいそう。
その直後、なんと鹿の大群に遭遇!
奈良公園のサイズより2倍位の巨大野生鹿だ!
大ピンチっ!!(@Д@;
全力で逃げようか?、戦うか?、瞬時に脳裏をよぎりました。
その1~2秒後、鹿の大群はドタドタドタっと森の暗闇に入って行ったのです。
遠くからこっち見てる・・コワイコワイ!
↓鹿の大群はこんな状態でした。
やれやれ・・またしても超びっくりしたよ(@Д@;
一刻も早くこの地を脱出しよう!
時間が止まってしまったような木道階段。踏まれていないから苔がびっしり。
人を寄せ付けない何かが存在しているのは間違いない。
しかも、スマホ地図を確認するとハンゼノ頭下にある東屋方面に戻る通路の合流地点(三叉路)をGPSが示しているのに、現場には一本道しか存在しないという恐怖(@Д@;
鹿はまだ近くにたくさんいるでしょうから、ドキドキものです。
地図の等高線から地形を想定しながら少し尾根に上ると通路が現れました。
鈴庫山までの距離は500Mもないけど、ここは撤収です。
ハンゼノ頭下の東屋に戻り、昼食後、この分岐を林道方面に下山。
また倒木のバリケードだ!
ようやく林道に到着。ふーっっ。
あとは、舗装路を歩き、駐車場へ。
12:00 駐車場無事帰着!
クルマは朝停めた状態と同じ姿でほっとしました。
今日は、まるで鹿王国に人間が迷い込んでしまったようなハイキングでした。
鹿は森に生息する生き物の単なる一員にすぎないのかも。この森には、動物や植物を支配している何か大きな力が宿り、人が足を踏み入れてはいけない場所のように感じました。
【焼肉キャンプ】
三窪高原の下山後、一の瀬高原キャンプ場に行ってきました。
到着して、テントの中で少し昼寝を。
メッシュ全開だと外から寝ている姿が見えてしまうので、半分だけ開放。涼しい風が抜けて行きます。すっかり秋の陽気!
その後、場内を散策!
渓流で釣りを楽しむ人が数人。魚は焼いて食べるのかな!
一の瀬高原キャンプ場の最高標高地点のテント場ってどうなっているのだろう?
ちょっと気になり、第三テント場の一番高い所を見てきました。
↓第三テント場の入口。直進すると少し下って大きな草原のテント場が続きます。
左の雑木林の中を登ると、どうなっているのか?
↓こんな具合にスペースがありました。
松ぼっくりがたくさん落ちているので時期によっては直撃しそう。
この場所で幕営となると、山岳テントのバックパック装備でないと厳しそう・・
ツェルト泊の練習をするには最適か!
夕方はお決まりの炭火焼肉!
新メニュー!炭火焼きプチトマト。なかなか美味しい!
翌朝、家路に。
2回連続で一の瀬高原キャンプ場を利用しましたが、やはり駐車場~テント場までの荷物運びはしんどい(;´Д`)ハアハア。
次はオートキャンプ場に行ってみようかな!
(2018.8.18~19)
【リンク】
山梨県甲州市観光協会:三窪高原ハイキングコース
国土交通省:関東の富士見百景 > 三窪高原(山梨県)