関東周辺のドライブ&トレッキングReport

白谷ノ丸から望む富士山

山梨県大月市の白谷ノ丸(しらやのまる)という標高1,920Mに位置する展望スポットに行ってきました。
晩秋の標高2,000Mエリアでは、日中でも気温が下界の真冬並みの厳しさとなりますが、訪れた11月17日(土)は絶好の秋晴れで気温も上がり、心地よい山行を満喫。
白谷ノ丸の爽やかな谷風がぬける草原からの眺望は、東側に丹沢山塊、正面に霊峰富士、西側に南アルプスの白根山脈まで大パノラマが広がっていました!


白谷ノ丸から望む富士山

【アクセスと駐車場】

白谷ノ丸の主なアクセスは、次の2ルート。

①大峠駐車場(標高1,560M)を利用する場合。

舗装路の「山梨県営林道真木小金沢(マギコガネザワ)線」で大峠駐車場。
大月ICから大峠駐車場までは、約18km。
大峠駐車場から白谷ノ丸まではトレッキングで1時間30分強。
大峠駐車場は、10台位の駐車スペースですが、路肩にも駐車できるので満車の心配はナシ!
トイレは簡易ボックス型がひとつ設置されています。
また、大月IC付近のコンビニを過ぎると、お店は全く無いのでご注意を!
(2019年追記:大月ICそばのコンビニは閉店となり、数KM先に新しいコンビニがオープンしていました。)

②湯ノ沢峠駐車場(標高1,650M)を利用する場合。

一部ダートの「山梨県営林道焼山沢真木(ヤケヤマサワマギ)線」で湯ノ沢峠駐車場。
勝沼ICから湯ノ沢峠駐車場(トイレあり)までは、約22km。(当日は通行規制だったため、上日川ダム方面から大回りして30km位か)
湯ノ沢峠駐車場から白谷ノ丸まではトレッキングで1時間位。

今回は、舗装路&大月IC利用で最短で駐車場まで行ける①の大峠駐車場を利用。
訪れる直前に林道の通行規制の確認は必須です。冬季は通行止めとなります。

舗装路の真木小金沢林道↓

真木小金沢林道

大峠駐車場からは、富士山の笠雲が望めました!

大峠駐車場から富士山の笠雲を望む


【トレッキング】

8:00 大峠駐車場の横が黒岳登山口

ちなみに道路を渡った対面が、雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)の登山口。
雁ヶ腹摺山は、500円札の図柄になった撮影地で、昔から人気の景勝スポットですね。大峠に訪れているほとんどの人は1時間で登頂できる雁ヶ腹摺山に向かっているようです。

大峠駐車場の黒岳登山口

8:37 赤岩ノ丸山頂

赤岩ノ丸

赤岩ノ丸では、赤谷本宮の石祠が祀られているようだけど人の気配もなく、通路も怖そうだったのでスルーしました。

赤谷本宮の道標

赤岩ノ丸を過ぎると山道は倒木トラップの連続・・

2018年11月17日 黒岳に向かう倒木の山道1

台風の爪あとですね。木が木を破壊↓
こんな状態があちこちにあり、幹から発する木材工場のような香りが森に充満して、非常に癒されます!!

2018年11月17日 黒岳に向かう倒木の山道2

山道は、倒木のドミノ倒し状態↓
またいだり、潜ったり、天然のフィールドアスレチック。

2018年11月17日 黒岳に向かう倒木の山道3

山道が塞がれている箇所は、森の中に迂回。
あまり迂回しすぎるとコースを見失うので、ほどほどに!

2018年11月17日 大峠から黒岳に向かう荒廃した山道1

服に樹液がベトベト付着。これは洗濯しても落ちないやつか。
香水の原液みたいな匂い。

2018年11月17日 大峠から黒岳に向かう荒廃した山の様子1

密林を探検しているような高揚感。
自分の息づかいと足音だけが聞こえる静寂の森の中。野生動物の気配も全くありません。
時おり、鳥の鳴き声がピィ~~と響き、どきっとすることも。

2018年11月17日 大峠から黒岳に向かう荒廃した山の様子2

しばらくすると、正常な通路↓

2018年11月17日 大峠から黒岳に向かう快適な山道

ようやく尾根道の分岐地点。

大峠方面、黒岳方面、小金沢山方面の三叉分岐地点

9:40 黒岳山頂到着!

大峠駐車場から黒岳まで、倒木回避や通路を見失ってGPSで方向確認したりしていたら1時間40分もかかりました。

黒岳山頂

黒岳から白谷ノ丸に向かう尾根道↓
通路上の倒木が撤去されていますね。

黒岳から白谷ノ丸に向かう尾根道

9:55 白谷ノ丸到着!

白谷ノ丸は、茶臼岳とも呼ばれているようです。

白谷ノ丸 山頂標

密林を抜けたその先には、開放的な草原が広がっていました!
標高1,920M、駐車場から高低差わずか360M。
白谷ノ丸から大展望↓

白谷ノ丸 山頂から望む富士山

少し下ったところに、岩と白砂の平坦な展望スペースがあります。

白谷ノ丸下の白砂スペースから望む富士山

ここには誰一人いません。この風景を独占!
隣のまるっこい山↓は、雁ヶ腹摺山。そちらに登られた人も同じ富士山の眺めを満喫されていることでしょう。

白谷ノ丸から隣の雁ヶ腹摺山を望む

今朝、談合坂SAで天ぷらそばを食べただけなので、お腹がすきました。
さて、眺めのよい絶壁の岩場に腰を下ろして、お昼ご飯の準備をすすめましょう。

↓インスタ映えする構図

白谷ノ丸下の白砂スペースでお昼ご飯

今日は、マス寿司を持参してちょっと豪華なお昼!

白谷ノ丸下の白砂スペースでマス寿司やカップラーメン

実は安全な岩だったことが分かる写真がコチラ↓
まぁ、おにぎりを転がしてしまえば、谷底一直線ですが・・。

白谷ノ丸下の白砂と岩の昼食スポット

お昼ごはんの後は、撮影大会!

白谷ノ丸のケルンと富士山

南アルプスの白根山脈が間近に!

白谷ノ丸から南アルプス(白根山脈)の展望

陽の光に照らされたススキが黄金色に煌いている!

白谷ノ丸に黄金色に輝くススキ

ネコのおもちゃみたいな草が一面に!

白谷ノ丸に生えるネコのおもちゃみたいな草!

太陽と富士山のコラボ!

白谷ノ丸からの眺望

気がつけばあっという間に2時間も滞在していました。

12:00 下山開始。

往路はすんなり通った場所↓が、帰りは踏み跡が分からず、右往左往・・・
またGPSで現在地を確認すると、だいぶ外れた位置を歩いていたみたい。

白谷ノ丸から黒岳に戻る途中で路迷い

密林も慎重に迂回しないと、全く方角の違う谷に下りてしまいそう。

13:20 大峠駐車場帰着!

大峠では、朝より人の姿が増えていました。
山の天気予報だと大峠の標高1,500M地点のお昼の予報は4℃に対し現状14℃。厚手の服を着て来たので汗ばみますね。


★最後に白谷ノ丸からのパノラマ写真がコチラ↓

白谷ノ丸からの大展望パノラマ写真

(2018.11.17)

【2021年7月1日追記】

2021年6月現在、台風被害のあった大峠登山口から尾根道分岐地点までの山道は、綺麗に整備されており歩行に問題はありません。

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