霧が立ち込める夏の白谷ノ丸
都心では、汗ばむ6月下旬。涼しい草原でくつろぎたい!アクセスが容易で体力的にも優しい条件で思いつく山域は、標高2000Mエリアの白谷ノ丸。1年半振りの越境で山梨県を訪れました!!
2018年の秋に「白谷ノ丸から望む富士山」でもレポートしていますが、今回は夏の風景をお届けします。
当日は曇りで気温12~13度程度。霧に包まれる新緑の草原が広がる一帯は、まるで春先の様相。自粛生活で失われた時間が戻ってくるような至福のひと時。
実は今回、小金沢連嶺の尾根道を大菩薩方面に北上して白谷ノ丸とは逆方向の草原帯の「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」「小金沢山」を目指すつもりでした。
しかし、久々の山行で途中体調不良。川胡桃沢ノ頭(かわくるみさわのあたま)で引き返し、白谷ノ丸でのんびり過ごすことに計画変更したのです('Д';)
週末の中央道は、コロナ蔓延防止のためETC割引が適用されない影響か、往復とも空き空き!
大月ICを下車。R20沿いのセブンイレブン大月初狩店で昼食を購入後、山梨県営林道真木小金沢(マギコガネザワ)線へ。
【駐車場】
6:50 大峠駐車場
想定より30分以上も早く到着しました。
※往訪前に山梨県:林道真木小金沢線の通行規制を要チェック!!
【大峠~小金沢連嶺の尾根道分岐地点】
7:10 大峠駐車場横の黒岳登山口
登山口の東屋↓入山者用カウンターはこちら!
良い感じで陽が射してきた!
木漏れ日がスポットライトのようで、山が歓迎してくれているみたいに見える!
↓これはフキでしょうか?ニョキニョキ群生。
緑の空間に赤いヤマツツジが映えます!
2018年に訪れた時の台風の爪痕は、現況が気になるところ。
むむっっ('ω')
倒木はあちこちに残っているものの、山道は綺麗に整備されています。とても歩きやすい!
以前のように遭難しそうな迂回を強いられることはありませんでした。密林イメージが払拭され、普通の登山道すぎて少し残念な気持ちも・・。
この時季は虫の声が響きまくり、静寂の秋とは打って変わって生気を感じる空間。
苔むした木も輝きを感じる。
広葉樹は春~夏しか出番がないから、僅かな期間で生命力を発揮しているのでしょうか。
森の中では、動物の死骸が大量に存在しているのに全く腐敗臭がしないのは、植物が発する成分の浄化作用の効果で、人間にもプラスに作用していると何かの本で読んだな。
疲れるのに定期的に山に行きたいと感じることも、無意識に身体が求めているのでしょう。
8:30 小金沢連嶺の尾根道分岐
標準コースタイムが1時間30分。実際は登山口からゆっくり歩いて1時間20分でした。
【尾根道分岐地点~川胡桃沢ノ頭】
ここから小金沢山までのコースタイムは100分。休憩を挟んでも10時30分頃に到着できるかなっと思いつつ、この後、肩痛に襲われることなど知る由もありません。
この辺りの尾根道は、屋久島の原生林の中を歩いているみたい('ω')
9:20 川胡桃沢ノ頭
少しずつ体調に異変が!!
肩や背中が痛いぞっ(-"-)
この先、小金沢山の方に北上して、さらに体調不調になってしまうのかと心配になってきた。
ここは、引き返して白谷ノ丸でのんびり過ごすことにプラン変更しよう(-"-)
10:00 尾根道分岐地点に戻ってきました。
【尾根道分岐地点~黒岳~白谷ノ丸】
尾根道分岐地点から100M位南へ歩くと黒岳山頂。
この辺りは「やまなしの森林スポット百選」の広葉樹林エリア。
やはり薄暗い杉林と違って広葉樹の森は気分も明るくなりますナ。
10:20 白谷ノ丸到着!
一帯、ガスに包まれます。展望不良!
夏の白谷ノ丸の草原風景!
ここで昼寝したい!
サラサドウダンが開花中!
雁ヶ腹摺山方面の展望↓
白谷ノ丸から少し下ったところにある展望スペース白谷小丸↓
写真に写っている右上の山は、白谷ノ丸。
白谷小丸からの眺めは、雲しか見えない!視界が抜ければ富士山がドーンと望める特等席なんだけど。
とりあえず雲を背景に記念撮影!!
白谷小丸は眺望はもちろん、腰を下ろせる岩が点在しているので、山中の休憩スポットとしてはトイレが無いことを除けば最高ランク。
岩と砂利と木のバランスが庭園みたい。虫も少なく食事中にストレスを感じません。
蝶がポカリにくっついてきた"(-""-)"
ヒョウモンチョウという高原に生息する蝶か?
1時間以上様子を観察していたら、おかげで5分間位、雲の切れ間が出現してシャッターチャンスを得ることができた。
そろそろ帰りの準備をしようと、ポカリを取り上げると、急にモスラみたく攻撃的になって怖かった(-"-)
【下山】
12:00 下山開始。
途中、倒木に座ってドーナツを食べたりしながらゆっくり下山しました。
13:50 登山口無事帰着!!
(2021.6.26)