檜原都民の森 三頭山ハイキング
檜原都民の森は、東京都が整備する檜原村にある山岳公園。標高1524Mの三頭山ハイキングが楽しめます。
セラピーロードで森林浴、三頭大滝観光、石山・深山の路、コマドリの路を歩く周回ハイキングと静かな展望デッキのある探鳥の路やかおりの路、シンボルツリー「モミの木」もレポート。
【虫刺され要注意エリア】
駐車場から山頂までの標高差が500Mと手軽なため、軽い気持ちで入山すると毒虫に刺されて不快な思いをすることになるので注意が必要です!
三頭山の代表的なハイキングコースは、次の三つ「鞘口峠からのブナの路」「三頭沢沿いのブナの路」「石山、深山の路」に分かれます。
上りと下りでそれぞれ違うルートを歩くことで周回できます。
ここで注意したいのが、高確率で虫に刺されるエリアがあります。
それは、「鞘口峠からのブナの路」
通称「毒虫の路」といわれています。勝手に命名(;・∀・)
虫が活動を始める春以降ですが、ここを通るといつも腕や手が刺されて、数か月間皮膚が治らないのです。
虫は、刺されると痒くなく痛いタイプの茶色の大きい「蚊」と、噛み跡が何日も残る吸血虫「ブヨ」です。
もちろん毎回虫よけスプレーを全身にまぶしているのですが、「毒虫の路」だけは通用しません。
何度も痛い経験をしており、今では三頭山を周回するときは「毒虫の路」を避けるように行動しています。
以下レポートは、"毒虫被害回避周回ルート"をご紹介します!
【駐車場】
奥多摩周遊道路沿いの檜原都民の森駐車場(無料)を利用!
満車の場合は、1km離れた数馬駐車場になります。
【森林セラピーロード~三頭大滝】
入口に「都民の森」の大きな看板が掲げられていますが、県民の皆さんも入場できます(;・∀・)
先ずは駐車場から森林館に向かい、「森林セラピーロード(大滝の路)」で通路上に敷かれたウッドチップの香りに癒されながら滝見橋&三頭大滝へ。
全長1kmのセラピーロードは、ほんと気持ちいい!都心の生活で汚れた肺が浄化されていくような感覚がありますね。
右の写真は紅葉シーズン。
セラピーロードの展望スポットからの眺望↓
滝見橋周辺までは、ドライブやツーリングで訪れた人の見物客で賑わいます。
三頭大滝↓
【石山・深山の路】
遊歩道をさらに進むと三頭沢にかかる橋が現れ、T字路の分岐となります。
この分岐を右に行くと「沢沿いのブナの路」、左に行くと「石山・深山の路」。
沢沿いのブナの路を選択すると、すぐに三頭山に到着してしまうので「石山の路・深山の路」を歩きます。
石山の路・深山の路はもともと人気は少なく、静かな山歩きを満喫!
ときにはクマさんも出没するようです。
途中、細い通路上に設置されたベンチがお気に入り。
樹木に囲まれたロケーションで展望がなく、この閉塞感が妙に心地よいのですね。
ベンチに座って頭上を見上げると木漏れ日を浴びます。
ここは午前中に訪れるのがオススメ!
石山の路だけに、通路に大きな石がゴロゴロ!
石山の路を過ぎると深山の路へ。奥多摩の雰囲気が漂うよくある登山道ですね。
深山の路の終点分岐から笹尾根へ。三頭山方面は右折!
【笹尾根で三頭山へ】
深山の路の終点分岐地点のベンチ↓
笹尾根は樹木の切れ間から富士山が望めます!
笹尾根を500M位歩くと大沢山↓
大沢山から望む富士山↓
大沢山の少し下に三頭山避難小屋。
山中で唯一のトイレが設置。
雨の日のランチは、避難小屋の軒下を使うと便利!静かな場所なので晴天時でもたまに利用しています!
三頭沢沿いのブナの路と笹尾根の接続地点「ムシカリ峠」
上の道標写真に記された「三頭大滝 約30分」のルートは、三頭沢沿いのブナの路。ちなみにこのような石段の多い遊歩道です↓ロックガーデンっぽい!
沢沿いの谷間だけに、気温が上がる初夏頃からは霧に覆われて蒸し暑くなりやすい環境です(参考写真3枚)
ムシカリ峠からは、階段を経て三頭山へ!
三頭山到着(西峰)↓
東京都のメジャーな山の山頂標は、このような御影石バージョンにリニューアルされました。
よく見ると、文字が斜め?カメラレンズの歪みか?いやっ山頂標の形が左右非対称の錯覚か?
文字のバランスが変!!製作に失敗したかのような印象を与えますね。
ランチするなら西峰の山頂広場が定番。人出も多いので4つ位設置されたベンチはなかなか座れません。皆さん地べたに腰を下ろして食事します。
山頂(西峰)から富士山の展望↓
三頭山は、西峰、中央峰、東峰の三つの頭で構成!
中央峰と東峰は展望ナシ。
中央峰の横に設置された大きなテーブル2つは、いつも団体客で利用されていますね。
三頭山展望台↓
ここはいつも混んでいます。
展望台からの眺望↓
【下山道はコマドリの路】
下山ルートは、毒虫被害を回避するために「コマドリの路」を選択!
コマドリの路は、人とすれ違うことは皆無なほど超マイナールート。落ち葉でフカフカした細いつづら折り山道です。
一か所視界が開けるスポット↓
通路が切れ落ちる箇所もあり、なんだか楽しい!
コマドリの路を下りきると、野鳥観察小屋↓
暑い日に手ぶらで来ているファミリーをよく見かけるけど、脱水症にならないのか?いつも心配してしまいます。
野鳥観察小屋の室内と観察窓。
コマドリは発見できませんてした。
野鳥観察小屋から数十メートル下ると、ブナの路テラス。
ここは、三頭沢沿いの「ブナの路」の中間地点、標高1200Mに位置する休憩スポット。
三頭山周回ハイキングの往路又は復路にこの沢沿いの「ブナの路」を選択する人は多いですね。やはり沢沿いは楽しい!
コマドリの路を選択しても、少しだけ三頭沢沿いのブナの路を楽しめます↓
その後、再びセラピーロードを1km歩き、充実な森林浴ハイキングが完結!
【コマドリの路ではなく、「探鳥の路」を選択した場合!】
コマドリの路に平行して通る「探鳥の路」は、静かな展望台が二か所あり、のんびり過ごす人にはオススメのコースです!!
ブナの路の「見晴し小屋」を起点に「探鳥の路」に入ります。
見晴し小屋↓
見晴し小屋からの眺望↓
「探鳥の路」中間地点の斜面にひっそりと佇む展望台!
のんびり過ごせる穴場スポット!ここでのコーヒーブレイクは至福のひと時です。
眺望は、こんな感じ↓
葉っぱのフレーム越しに奥多摩三山の御前山と大岳山が良い雰囲気!
探鳥の路も人が少ないので、とても静か。
山道が直線的で一部傾斜が急な所もあります。
「探鳥の路」と「回廊の路」の合流地点の展望台。
ここも細い通路にひっそり佇む展望台ですね。
展望台からの眺望↓
西側に100M位歩くと野鳥観察小屋。反対側に進んでも森林館を目指して下山できます。
【かおりの路~けやきの路で巨大もみの木を鑑賞する場合】
高さ30M以上、幹回り5Mの檜原都民の森最大の「もみの木」を鑑賞して下山するには!
地図に緑色で記した「かおりの路~けやきの路」を歩きます↓
「野鳥観察小屋」や「コマドリの路」「探鳥の路」に接続する『回廊の路』を北東側(森林館方面)に進むと、"50m先テラス"と書かれた道標でテラス方面に右折(下山)。
その後、『かおりの路』へ。
くねくね整備された遊歩道を野鳥観察小屋に戻るような方向感で、かおりの路を歩きます。
かおりの路の深い緑のトンネルがとても気持ち良い!
少し歩くとこちらも静かな展望デッキ。
耳を澄ませると、セラピーロードを歩く人たちの喋り声が。
かおりの路からけやきの路に入ります!
ちなみに、「回廊の路」を経由しないで野鳥観察小屋から接続している「かおりの路」を歩けば最短距離でけやきの路分岐まで移動できます。
突然、通路の正面にオーラを放つ壁のような物体が・・。
檜原都民の森最大のモミの木がこちら↓
すごく大きい!ご利益がありそうなのでちょっとだけ触ってみました😊ペタッ
モミの木を過ぎると、セラピーロードの中間地点、東屋付近に下山します。
【毒虫の路】
参考まで、鞘口峠から続く北側ブナの路は、このような↓興味深い通路も存在します。
暑い季節は、沢沿いよりこちらの方が気温も湿度も低いので快適なのですが・・・
しかし、毒虫にやられるのでご注意を!!
※現在こちらの谷間に通る最北端の登山道は、道幅が狭くすれ違いが危険なため、非推奨コースになっています。平行して通る道幅の広い安全なブナの路メインルートが推奨されています。
(記事内写真は過去の5~10月撮影。2021年8月公開)
【動画レポート】
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クチパク解説動画です!
少々クセがありますがご了承ください!
【アクセス時間の注意】
奥多摩周遊道路は、奥多摩湖側からのアクセスは、夜から翌朝まで通行禁止です!
檜原村市街方面からのアクセスは、AM5時から通行でき、都民の森入口まで走行可!
但し、都民の森駐車場の開門時間は、春~秋シーズンがAM7時、冬期はAM8時です。
【リンク】
東京都建設局:奥多摩周遊道路の交通規制
園内をあちこち散策される方は、都民の森オフィシャルサイトで配布している地図PDFを入手しておくと役立ちます。