関東周辺のドライブ&トレッキングReport

千足~大岳山 周回トレッキング

東京都檜原村の千足から観光名所の「天狗滝」「綾滝」「つづら岩」を経て、馬頭刈尾根歩きを満喫して大岳山に登頂!
復路は、大嶽神社の参道で白倉に下山する周回トレッキングコースをレポートします。
歩行距離約10Km、標高差約1,000Mの行程です。

千足~大岳山 周回トレッキング

山歩きを趣味にしていると、皆、身近な立地で何度も訪れる山があると思います。
そんな私のお気に入りの場所は、東京都檜原村の千足から大岳山に周回するトレッキングコース。

【駐車場(千足バス停前)】

千足バス停前の民間有料駐車場

千足から馬頭刈尾根(まずかりおね)経由で大岳山に登るとき、払沢の滝公共駐車場(無料)又は檜原中学校裏の檜原村村営無料駐車場(近年工事中で利用不可が続いています)に停めるのが一般的です。
しかし私は登山靴でアスファルト歩きを好まないこともあり、いつも登山口に近い千足バス停前の駐車場(有料)を利用しています。
こちらの駐車場は私有地で、地主さんが有料駐車場として開放しています。1日500円。2021年6月から1,000円に改定。
利用の際は、クルマを停めたら地主さん宅に料金を支払いに行く必要があります。初めて利用するとき、朝7時ごろだと早すぎるかな・・・なんて思ったけど、早起きされているようなので問題ありませんでした。

↓マーカー地点が駐車場で、軌跡は地主さんのお家までのルートです。徒歩1分!


【千足バス停~天狗滝~綾滝~つづら岩】

7:30 トレッキングスタート!

千足バス停横から天狗滝方面に舗装路をどんどん登っていきます。途中急勾配で息切れするのは毎度のこと。良いウォーミングアップ!

千足バス停横 天狗滝方面の取り付き

舗装路の途中に綺麗な公衆トイレが設置。
トイレ横に数台分の駐車スペースがありますが、2022年1月現在、お墓参り専用の駐車場に変更されているので、一般客は駐車できなくなっています。

公衆トイレ林道が通行止めのゲート

舗装路のつきあたり、駐車禁止の回転場が登山道入口。
山道に突入して、先ずは小天狗滝と天狗滝を目指します。

天狗滝に向かう登山道入口天狗滝に向かう登山道

小さな、小天狗滝↓

小天狗滝

小天狗滝の上流側には、天狗滝↓

天狗滝

天狗滝から綾滝に向かう山道と綾滝付近の樹林帯↓

天狗滝から綾滝に向かう山道綾滝付近

8:00 綾滝到着!

綾滝の名称は、岩肌に沿う水の流れが綾の織物を広げたような様子から由来しています。
ジャボジャボ、ゴーゴーッとした一般的な滝の音とは違い、サラサラした上品な音色に癒されます。

綾滝

綾滝を過ぎて、つづら岩に向かう登山道が急登!
都心からアクセスのよい山で、このような急坂を体験できる場所は多くはないですね。標高差ほんの60M程度の地点ですが、登りきったときの達成感が味わえます。

綾滝からつづら岩に向かう急登斜面綾滝からつづら岩に向かう急登

尾根道の馬頭刈尾根(まずかりおね)に到達すると、あとは緩やかな縦走!

つづら岩の馬頭刈尾根(まずかりおね)道標馬頭刈尾根(まずかりおね)

馬頭刈尾根からつづら岩を見上げる↓

つづら岩

馬頭刈尾根からつづら岩を見上げる

【馬頭刈尾根】

馬頭刈尾根は、風景や通路の変化に富み歩いていて楽しい!

つづら岩から富士見台方面に向かう馬頭刈尾根馬頭刈尾根の道標

つづら岩から400M馬頭刈尾根を歩くと樹木の切れ間から大岳山!!

馬頭刈尾根から望む大岳山

馬頭刈尾根でもちょっとしたアスレチック的な箇所も体験できます。

馬頭刈尾根の難所

馬頭刈尾根から大岳山↓

馬頭刈尾根から大岳山を望む

10:00 馬頭刈尾根の休憩スポット、富士見台到着。

馬頭刈尾根の休憩スポット、富士見台

富士山が望めるはずなのですが、何度も訪れているのに一度も視界が抜けたことがありません・・
こちらは、東屋やベンチが設置してある静かな休憩スポット。

馬頭刈尾根の富士見台より

休憩後、大岳山に向います!

富士見台から大岳山に向う馬頭刈尾根

途中、馬頭刈尾根上の展望のよいベンチ。

馬頭刈尾根上の展望のよいベンチ馬頭刈尾根のベンチからの展望

初夏の新緑(6月の風景)

馬頭刈尾根の新緑

秋の紅葉(11月初旬の風景)

馬頭刈尾根の紅葉(11初旬)


【大岳山】

馬頭刈尾根より大岳山方面の分岐地点↓

馬頭刈尾根の道標(大岳山方面の分岐)

上の分岐道標を右折して少し進むと大岳山直登コース(左手に登る)と大岳神社経由コース(右:直進)の分岐地点(道標なし)があります↓
トイレに立ち寄る場合は、直進して大岳神社方面の通常コースを進めば大岳山荘の公衆トイレにたどり着きます。

大岳山直登コース(左)と大岳神社経由コース(右)の分岐地点

今回は、大岳山直登コースに↓
直登だけに、ほぼ真っ直ぐ。山頂直下は急坂!

大岳山直登コースの山道大岳山直登コースの大木

11:10 大岳山頂!

休憩しながらゆっくり歩いてきて、ちょうどよいお昼ごはんタイムに到着できました。

大岳山 山頂

大岳山からの展望↓
直登コースから山頂広場に出るとき、皆が景色を眺めている方角の正面の茂みから突如現れる感じなので、ちょっぴり恥ずかしかったりします。
最近この直登コースを使う人が増えているけど、以前は「どこから登って来たの?」って聞かれることが多かったですね。

大岳山からの展望(6月)

秋の風景↓
ランチタイムは、山頂標のある広場では多くのハイカーで密になって食事しています。
周囲の段々畑状に広がっているスペースでは、ゆとりがありますね。

大岳山からの展望(11月初旬)大岳山頂の広い休憩スポット


【復路】

12:00 下山

山頂からの下山ルートは、一般コースで。
大嶽神社を通り、大岳山荘のトイレに立ち寄り、往路で歩いてきた馬頭刈尾根に一旦戻ります。

大嶽神社大岳山荘(トイレポイント)

大岳山荘から馬頭刈尾根に向かう絶壁の通路は、いつもドキドキ↓誤って滑落したら谷底行き。

大岳山荘から馬頭刈尾根に向かう絶壁通路

秋の馬頭刈尾根↓

秋の馬頭刈尾根

13時頃の柔らかな陽射し

秋の馬頭刈尾根13時頃の陽射し(11月初旬)


馬頭刈尾根からの下山路は、白倉バス停に通じる山道で。
この山道に突入する前、馬頭刈尾根のコンクリートベンチで少し休憩してから動くのが無難です。
コーヒーを一杯淹れるくらいの余裕がほしいものです。

馬頭刈尾根のコンクリートベンチ

馬頭刈尾根の白倉方面分岐地点↓

馬頭刈尾根の白倉方面分岐地点

こちらの山道は、大岳神社の参道にもなっていて、ロケーションはよくある単調な樹林帯。

馬頭刈尾根から白倉に向かう樹林帯

初夏の山道脇に咲くコアジサイと11初旬の黄葉

白倉に向かう山道脇に咲くコアジサイ11月初旬、コアジサイの黄葉

2021年秋に再訪。上記の「単調な樹林帯」表現は訂正したいと思います(;・∀・)
こんな素敵な登山道の姿を垣間見れました↓
山道が明るく、鮮やか!!
秋の大岳山は、御岳山ロックガーデンに立ち寄るのが定番ですが、千足~大岳山周回もオススメですね。

馬頭刈尾根から白倉の登山道(11月初旬)馬頭刈尾根から白倉の登山道(11月初旬)

馬頭刈尾根から白倉の登山道(11月初旬)


馬頭刈尾根と白倉の中間地点↓
丸太が置いてあるから、一応休憩スポットなのでしょう。
ここでも休憩をとったほうが無難です。
糖分補給でお菓子を食べましょう!

馬頭刈尾根と白倉の中間地点

中間地点からの展望↓
正面の稜線は、浅間尾根の浅間嶺。

馬頭刈尾根と白倉の中間地点からの眺望

なぜ度々休憩するのか?
千足~大岳山の周回コースは、地図上で見た印象より、体力と気力を使うコースなのです。
往路はあっという間に時間が過ぎるけど、復路の下山時、馬頭刈尾根から白倉に向う樹林帯が試練の下山道となり、標準下りコースタイム1時間30分(登りは2時間20分)の単調で長い時間をクリアしなければなりません。
しかも危険植物も生えていると気味が悪いですね。

マムシグサ

地図上のコース図は一直線に描かれているために油断すると、実際はつづら折りクネクネ道の連続で、深緑シーズンは、薄暗い森の中で景色も変らず、だんだん精神的にも疲労感が頂点に達してきます。生い茂った木は少しずつ伐採されて整備が進んでいるようだけど・・

白倉付近の山道

だんだん下界に近づいてきた。
以前、この場所を訪れ始めたころ、風景が変らないから、あれっ?さっき同じ道を歩かなかったかな?みたいな恐怖体験をしました。特に15時を過ぎると森の空気がいっきに変るのです(゚∀゚)
まぁ、往路と同じルートをピストンすれば、この精神的負担体験は回避できるけど(゚∀゚)

白倉バス停付近、一度林道を横切る

ようやく大嶽神社の鳥居。ここを潜ると安堵です。

白倉バス停付近、大岳神社の鳥居

白倉バス停に到着したときは、いつもヘトヘト!
トレーニングと思えば、充実度100%!

白倉バス停

後は千足バス停まで1km程舗装路を歩いて駐車場に。
このとき、更に駐車地が遠かったりしたら、歩くモチベーションが失われてしまってバスを使ってしまうかもしれない・・・と、いつも感じます。

それと、飲料水不足に陥って下山したとき、白倉バス停前の自販機で救われたことがありましたね!

15:00 駐車場帰着!

大岳山は、御岳山ケーブルカー方面から訪れる人がほとんどなので、馬頭刈尾根のコースはとても静かで快適です。
最近はトレランの人達がドドドドッと走っている姿が増えてきているようだけど。
また、携帯電波がよくつながり、山中に人が少ないことの不安もありません。
ガスストーブとドリップコーヒーをザックに入れて、ゆとりをもって歩いてみてはいかがでしょうか。オススのコースです!

(ページ中の写真は、主に6月と11月に撮影)

【動画レポート 2022年作成】

秋と冬の風景で編集、つづら岩からの富士山の展望も収めました。
少々クセのあるクチパク解説動画です(-.-)


【リンク】

檜原村 - ハイキングガイド(詳しいMAP)

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