初冬の浅間嶺展望台
東京都檜原村の浅間嶺(せんげんれい)展望台に行ってきました!
浅間嶺は浅間尾根ハイキングコースの一部であり、都心からほど近い観光地とは思えない開放的な景観が広がっています。
払沢の滝駐車場にクルマを停め、浅間林道を経て浅間嶺展望台~松生山(まつばえやま)へ。
8:00 払沢の滝駐車場よりトレッキングスタート!
浅間林道(舗装路)で2箇所ほどのショートカットの小道を通り、浅間嶺の山道へ向かいます。
ショートカット道は集落の住居脇にも通じているため、早朝から足音を立てると迷惑しそうな感じですね。
ここはそっと通過(┘゚∀゚)┘
浅間林道の終点近くに、峠の茶屋駐車場。
まだ道半ばにして、すばらしい展望!
さらに進むと舗装路は途切れ、山道へ。
さりげなく「甲州古道」の標識が地面に落ちていますが、かつて関東と甲州を結ぶ交通の要衝で、当時の産業や生活に重要な役割を果たしていたようです。今日では、檜原村の観光資源「浅間尾根ハイキングコース」として活かされています。
天気予報では、降水確率0%の晴れ後曇り。昼間の気温で1~3℃。
さすがに霜が降りています。
動いていると暑いくらいだけど(´エ`;)
分岐地点で「浅間嶺0.4KM」と「展望台0.7KM・浅間嶺0.8KM」のどちらの方向に進もうかな?
地図を確認して、「浅間嶺0.4KM」方面から反時計回りで展望台に立ち寄り、松生山に向かうことに決定!
浅間尾根休憩所の下は、地方によくある山里のような景観につつまれています。
同じ場所からの写真を掲載しますが、引いて撮ってもズームで撮っても、どれも納まりのよい絵になります↑↓
この周辺は檜原村が観光整備しているのでしょうかね。ちょうど展望の良い視線の先は、按配よく樹木が間引かれている感じです。
もしもこの景観が大昔から変わらないものだとしたら、甲州古道を行き交う人々が、この絶景ポイントで竹皮に包んだオニギリを食べていたに違いないでしょう!
屋根つきの休憩所やラジオ体操の会場みたいな広場も整備されています。
トイレも完備!
道標に記されていた「浅間嶺」とは、地図で確認するとさらに西側に約100メートル進んだ地点(標高903メートル)のようです。
小休憩の後、ラジオ体操広場の正面斜面を上がった「展望台」から「入沢山」→「天領山」→「松生山」に向かいます。
10:10 浅間嶺展望台到着!
標高890メートル。右手にちょっとだけ富士山の頭が!
抜群の展望ですナ!
よくみると、伐採された木の切り株が地面に多数確認できます。
それにしても広々した展望台スペースです。数百人収容できそう。こんな広いのに、ハイカーが1人休憩しているだけ。
↓北側の風景は、御前山・大岳山。
都心から半径50Km程度の近さと、容易に山頂まで歩けて、このレベルの景観条件ではトップクラスのハイキングコースではないでしょうか。
檜原村って「滝」だけではありませんね。
予定通り時間が早いので、松生山へ向かいます。
昭文社の「山と高原地図-奥多摩(2014)」では、笹平バス停~浅間嶺区間は破線(難路)で記されています。実際のところはどうなんでしょう?
檜原村の観光マップは、『松生山の山頂では、北に大岳、馬頭刈尾根、南に浅間峠、生籐山から連行山に至る山並みを望むことができます。』と普通に書かれています。
それでは、浅間嶺から松生山までの短い区間をこれから歩いてみましょう。
浅間嶺から入沢山に向かう途中、登り始めの一箇所だけ、落ち葉でズルズル滑る斜面がありました。
10:40 入沢山 標高930メートル山頂到着!
10:50 天領山 標高936メートル山頂到着!
ラグジュアリー感満載の尾根道。
緩やかなアップダウンで快適そのもの!
アンテナが見えてきたと思ったら・・・
11:00 松生山 標高933.7メートル山頂到着!
北側は、樹木の隙間から柔らかな起伏の山稜が!先に見えるのは御前山でしょうか。
南側は、通路脇にアンテナ基地がドーンと構えているのでイマイチな景観。
1時間のお昼休憩後、下山。
あれ?雪が降ってきた・・。
アブラちゃん発見(*´Д`*)
だんだん辺りは白く覆われて行きます。天気予報の想定外ですね。
雪が降る午後の登山口付近で、これから浅間嶺に向かう団体さんとすれ違いましたが、"ホント、運が悪いよ"って話されていました。
ホント、これから展望台に行っても視界が悪いでしょうね(´д`ι)
帰りは往路で歩いたショートカット通路は通らずに、オール浅間林道です。何か発見があるかも・・・
降雪で湿ったおかげで、下界では至近風景のコントラストがくっきり!
12月の山の中での紅葉は、すっかり終わっているかと思いきや、黄葉のモミジも散見!
↓まだ青葉も残っているし・・・。冬桜まで咲いています。
不思議な場所です。妖怪の仕業か!(´д`ι)
全て浅間林道を歩くと遠回りになるけど、このロケーションだったら快適ですナ。
クルマの通行もほとんどありません。
しっとり冷たい雨の中、古民家の煙突から昇る煙は風情を感じますね。
15:00 駐車場帰着!
(2014.12.6)
【リンク】