近年「フェイスブック」と「インスタグラム」 で投資詐欺が横行しており、被害者を拡散させ続けている詐欺広告の媒体主であるメタ社に対して、著名人が集団訴訟を起こしています。
2023年の年間被害総額は約278億円に拡大して社会問題となっています。

こんなニュースを昨今目にするようになり、なぜ数百億円もの被害が発生しているのか?驚きを禁じえません。

ほんとうにSNSなんかで騙されるのでしょうか?

私はSNSは登録しているものの全く使っていないので実感がわかず、試しに久々にログインしてみて投資系の広告が表示されるように「株」「nisa」等のキーワードで検索してみました。
そうすると出るわ出るわ、有名人の写真や大企業の名称を使ったインチキ詐欺広告のオンパレードwww

実業家の前澤友作さんや堀江貴文さんの写真はさすがに訴訟を起こされただけに表示されませんでした。
投資家の小手川隆さん、テスタさん、タレントの天野ひろゆきさん等の写真やSBI証券、朝日新聞等の名称を使った詐欺広告が大量に出てきますね。

だけど、いかにもインチキ臭いバナー広告の儲け話になぜ騙されるのだろうと思いましたが、詐欺広告をたくさんクリックしているうちに「朝日新聞+宮崎駿」の記事で投資詐欺に誘導する手の込んだ手法には関心すら覚えました。

こんな手口に騙されないよう、啓蒙の意味で紹介したいと思います。

↓インスタグラムに表示された宮崎駿さんの写真を勝手に使った投資詐欺広告

↓広告をクリックすると朝日新聞デジタルのコピーサイトが表示

>偽朝日新聞デジタルのスクリーンショット(JPG 1074x1172px/1.34MB)

一見、URLを確認しないと偽サイトとは判別できませんね。
URLは、ktr.investmoment.clickとなっており、メタ社の広告経由でないと表示されないしくみになっています。←URLの直アクセスは規制がかかっています。

↓偽朝日新聞デジタルから全てのリンクは「PROQuantumAI（プロクアンタムAI）」に遷移します。

"ビルゲイツさんも推奨されているなら私も利用してみようかしら!"

みたいな流れなのでしょう。
ここまで手の込んだ作りだと騙される人が続出するのもうなづけますね。

↓他にも偽SBI証券も多数のパターンがありました。

↓SBI証券に楽天のパンダキャラを描いたハイブリッドデザインwww
最強か!!

↓クリックするとLINEに登録を促すサイトが表示

インスタグラムで表示された投資詐欺広告で誘導される詐欺サイトの全てがクラウドフレアのネームサーバーを利用されていました。
同社が提供しているCDN(サーバー)を使って違法活動をしているのでしょうか。

↓広告ごとに詐欺サイトのドメインも全て変えていますね。
テンプレート化したページを大量複製しているようです。

ysszdbmlth.xyz
fgdabqdepe.top
zkiswe.top
yyqfowtwkb.top
pijrslamee.xyz
puyzee.com
la3za.cyou
llagovqzyh.top
rzpeewnsmb.xyz
ynnottqpec.xyz
ynnottqpec.xyz
jiangcaifu.com
condeinvest.cc
dailystockcards.com

詐欺サイトのソースコードに書かれたコメントらしき記述も発見!
google翻訳してみるとちゃんと意味のある制作上のコメントと判明しました。
どこの国の言語なのでしょうか?

「微软雅黑」→「翻訳:マイクロソフト弥平」(フォント)
「轮流反向播放动画」→「翻訳:アニメーションを順番に逆再生」
「动画的速度曲线」→「翻訳:アニメーション速度曲線」
「开始为原始大小」→「翻訳:元のサイズから開始」

「开始为原始大小」が記述されている箇所は、「transform: scale(1)」の部分で、
わざわざ説明コメントを付ける程の難しいものではないから、余程低スキルな作業者が詐欺ページ作りに加担していることが推測できますね。

詐欺広告主の費用対効果が10%と仮定したら、メタは250億円の広告収入を得ていることになるので、真剣に対策を講じることは収入を減らすことになるから難しいのでしょうね。

SNS投資詐欺にはくれぐれも注意しましょう!