睡眠障害と二酸化炭素(CO2)濃度の関係を検証
最近、眠りが浅く慢性的に倦怠感があるため原因を探りました。
春先に過労やストレスで体調が悪化し、その後普段の生活リズムに戻っているにもかかわらず、睡眠の質が落ちたまま回復しません。
山歩きで自然豊かな森の中に入ると一気に体調が良くなるような感覚とは対照的に、自宅で寝ているとむっとした空気で息苦しさを感じます。
もしかして空気に原因があるのかも?
長年暮らしている家なので化学物質によるシックハウス症候群も考えにくいので、二酸化炭素(CO2)濃度が一因ではないか?と推測しました。
和光電気製のWD-AM01二酸化炭素測定器を購入したので、早速検証してみます!
とりあえず、就寝時に測定器を置いて明け方の浅い眠りのなか、二酸化炭素濃度を確認すると、なんと1,844ppm(*_*;
部屋の健康的な二酸化炭素濃度の指標は1,000ppm以下と定められており、これを超えると頭痛・めまい・倦怠感が発生します。
そういえばコロナ禍以降、24時間換気を就寝中だけOFFにして、通気口も閉じた状態で暮らしていました。
測定器は、CSVやExcel形式でファイルを出力できるため時系列の計測データをとってみました。
【24時間換気OFF、通気口閉】
夜11時頃に入室した時の部屋の二酸化炭素濃度は、554ppm
翌朝6時30分に1,825ppmに上昇。
こんな悪環境で寝ていたのか・・・
空気は目で見えないから恐ろしいですね。
また、リビングでも閉め切った状態だとすぐに1,000ppmを超えてきて、24時間換気機能だけではすぐに二酸化炭素濃度は下がりません。
窓開けの重要性を感じますね。
【24時間換気ON、通気口開】
通気口を開けて、24時間換気ONにした場合は、MAX1,357ppmに改善されました。
健康の基準値1,000ppmを超えてはいるものの大分マシになった効果か、明け方の息苦しさは少し改善されたように感じます。
今後、1,000ppm未満を目指し、窓開けや強制換気等いろいろ作戦を考えてみたいと思います。
【考察】
今日、10~20年前と比べると、空気がむっとする原因として納得のデータがありました。
気象庁:二酸化炭素濃度の推移↓
現在、外気の二酸化炭素濃度は420ppm位。
20年前は、380ppm未満。
右肩上がりで悪化の一途をたどっています。
そういえば子供の頃、たまに光化学スモッグ警報が発令されることはあったけど、都心でも雑木林がたくさん点在し、雨上がりに草木の匂いを感じる新鮮の空気を味わった記憶があります。
今日の自然は大規模の都立公園位しか存在しません。
このままの推移で二酸化炭素が増え続けると40~50年後は人類が健康的に暮らせない世界になってしまいますね。
もともと80万年間、大気中の二酸化炭素の平均濃度は170〜280ppm位で推移してきて、産業革命時代に化石燃料を燃やし始めたことがきっかけで、どんどん悪化したようです。
これにより呼吸器疾患で多くの命も奪われているのだとか。
あ~~恐ろしい(*_*;
睡眠障害がきっかけで昔との環境の違いも知ることができたので、今後はこの悪環境下でいかに健康的に過ごせるのか?を、より探求していく必要がありそうです。
つづく。